2006/02/17(Fri)00:20

誰かが耳元でささやく。
私たちは道に迷うために生まれてきたのだろうか?
・・・
深く暗い森のなかで何度も道を見失いかけた。
木の根に何度もつまづいた。
そのたびに誰かが耳元でささやく。
出口はもうそこなのだからと...
やがてまわりにいる人の気配もなくなった。
いま自分にできることは、ただ前へ前へと歩き続けること。
もはや後ろに戻ることはできない。
迷ったらどうしようと不安にかられて、
森の中でいろいろなものを拾い集めた。
だがこれからは邪魔になるだけ。
どんどん捨てて、身軽になって歩こう。
もはや誰かに道を聞くこともない。
遠い遠い昔、自分に約束したこと。
この森を抜け出れば思い出すだろうか。
・・・
歩いていこう。
すべては祝福されている。
最初からわかっていたんだ。
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No.268|精神世界|Comment|Trackback