銀河宇宙のあるところに基△外星と呼ばれる星があった。
この基△外星の住民は、皆基△外なのであった。
宗教と呼べるようなものはあるにはあるが、宇宙の創造主を崇めるのではなく、お金と呼ばれる紙と金属でできたシロモノであった。
人々は常に、紙いや神に、お金が増えますようにと祈っていた。
このお金や利権のために、お互い同士殺しあうことは当たり前。
身を守るためと称して、自分の住処の上に危険な核爆弾をあちこちに設置し、食物には毒をふりかけ、海には危険薬品を垂れ流し、大気に毒ガスをばらまいて、これぞ宇宙に唯一の基△外文明だと狂喜していた。
当然のことながら、この基△外星とはだれも交流などしたくなかったし、誰も近づこうとさえしなかった。うかつに宇宙文明の利器を渡してしまうと、基△外に刃物じゃないけど、大変なことになるので、公での接触も禁止されていた。
この基△外星では、生まれた子供も皆基△外に愛情をもって育てられるので皆、立派な基△外に育つのだ。そんな基△外星のなかでも、ごくわずかだが、この星は何か変だぞ、実はみな基△外じゃないのかと気づく人もいた。しかし、一言でもそんなことを口に出そうものなら、皆に基△外呼ばわりされてしまうので黙ってしまうのであった。
おわり。
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