この世の中、鶏舎のニワトリみたいな人間であふれかえっている。
与えられたエサを一生懸命についばみ、せっせと卵を産む。産んだ卵はそばからとりあげられてしまう。そんな自分の哀れな生活にはまるで疑問をもたない。そして、卵を産めなくなったらお払い箱。マトリックス世界の人間の真の姿は実はニワトリなのかもしれない。
と、これは冗談だが、やけにあの映画のイメージにそっくりである。
こんな卵生産工場のすし詰めニワトリが、鳥インフルエンザにでも感染したらどうなるか。あっという間に全滅である。これが天災である。人口的な環境、不自然な環境であればあるほど、そのもたらす反動は怖い。鳥インフルでやられた養鶏場の生き残りの鶏たちの運命はいかに。無駄死にである。
自分だけ幸せならよいと、この世界の真実にたいして、目隠して生きたとしても、いずれ帳尻をあわさなくてはならないのだ。全ては幻だったことに気づかされる。
鶏舎のニワトリたちの運命みたいに。気づいたときはおしまい。
一方スズメの生き方。汗)
「空の鳥を見るがよい。まくことも、刈ることもせず、倉に取り入れることもしない。それだのに、あなたがたの天の父は彼らを養って下さる。あなたがたは彼らよりも、はるかにすぐれた者ではないか。あなたがたのうち、だれが思いわずらったからとて、自分の寿命をわずかでも延ばすことができようか。また、なぜ、着物のことて思いわずらうのか。野の花がどうして育っているか、考えて見るがよい。働きもせず、紡ぎもしない。
しかし、あなたがたに言うが、栄華をきわめた時のソロモンでさえ、この花一つほどにも着飾ってはいなかった。」(「マタイによる福音書」から)
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拾い物
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