真理を自分の中に求めよ!
いったい真理とはなんだろう。
外部に求めてはいけないのだろうか。
たとえばある有名な架空の物語がある。
この物語は人間の想像の産物であって、
そこに書かれていることは本当にあった事実ではない。
真理を外部に求めるということは、
この物語をすべて丸暗記しようとするようなものである。
つまり結果の世界を追求することである。
しかし、それよりももっと価値あることがある。
それは物語を鑑賞することである。自分自身で味わうことである。
読み進んでいくうちに、この物語の世界にある偉大な真理に気づき感動することになる。
作者の意図した真理とはちょっと違うかもしれないが、
それはその時点で、自分の中から出てきた真理なのだ。
ここで大事なのはその物語が事実かそうでないかではない。
その物語を読んで自分の中からいろいろ浮かび上がってくるものがある。
それは決して架空のものではない。
それは自分が感じた真実であり、そこに自分にとっての真理がある。
私たちはこの物語の詳細(結果の世界)は忘れてしまうかもしれない。しかし、そのエッセンスは胸に深くきざまれる。
結果の世界を追求(暗記)しなくても、エッセンスを忘れなければそれで良い。
体験として自分の中から出てきたものは失われることはないのだ。
真理を自分の中に求めよ。
どういうふうに感じるか。
その中に真理がある。
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