2004年12月26日のスマトラの大津波からちょうど1年。
あの時私はネットに刻々とアップされる情報に釘付けになった。最初は何があったんだと言う感じだったのが、時間が経つにつれ数千人という犠牲者に、そして数万人、十数万人...どんどん増えていった。これはショッキングであった。そして、1年経った現在ですら犠牲者の数ははっきりしないのだ。まさに古代の予言どおりに、貧乏な人も金持ちも皆、海に飲み込まれてしまった。
この災害に対して世界中から救援の手が差し伸べられたが、未だにテント暮らしの人たちが何万人もいるという。この状況を手っ取りばやく言えば、明日はわが身の可能性ありというわけだ。
現代文明ではこうした災害に対応はできないのだ。とりわけ弱い立場の被害者は切り捨てられてしまう。地上は国境で分断され、すべての活動はお金で換算され、お金のシステムに縛られて動いている。人々にいくら愛があっても、この文明の枠組では同胞の生命を救うことができないのだ。文明や社会のあり方そのものが根本的に間違っていると思う。1年たっても誰も真剣に考えないし、気づきもしないが。
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インド洋大津波、1年たっても犠牲者数確定できずhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051225-00000011-yom-int
「【バンダアチェ(インドネシア・スマトラ島)=黒瀬悦成】昨年12月26日に起きたスマトラ島沖地震と津波の主要被災国では、1年たっても、なお犠牲者数が確定していない。
最大被災地であるインドネシアのナングロアチェ・ダルサラム州での被害について、同国赤十字は12月現在、死者13万1934人、行方不明者3万7066人と集計している。
だが、同国政府が震災後数か月たってから行った調査で、同州の人口は、地震が起こる前の2004年10月時点より約23万8000人も少なくなっていたことが分かった。本当は一体何人死亡したのか、改めて疑問が広がっている。
スリランカでは、死者数が「約2万人」(警察)から「約4万人」(公共保安省)まで複数のデータが混在している。
犠牲者数の確定ができない原因には、被災地の大半が貧困地域で、身元を特定する手がかりが少ないこと、未曽有の大津波で遺体回収自体が難しかったことなどがある。(読売新聞) - 12月25日20時13分更」
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<スマトラ沖地震>1年で30センチ、今も地面が移動http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051224-00000050-mai-soci
「スマトラ沖大地震の震源に近いインドネシア・スマトラ島北部では今も地面がゆっくりと動き続け、この1年で約30センチも南西方向に動いたことが、名古屋大地震火山・防災研究センターの木股文昭助教授(地震学)らの調査で分かった。地震の規模は、従来言われるマグニチュード(M)9.0より約2倍大きく、M9.2クラスだったことが推定できるという。
木股助教授らは、今年2月から今月初めまでに計5回、同島アチェ州を訪問。州都バンダアチェにGPS(全地球測位システム)の連続観測点を設けたほか、約30カ所の三角点を踏査して地面の動きを観測してきた。
連続観測点は、地震発生後の1年間に約30センチ移動。地震後も断層のずれがゆっくり続く現象で、阪神大震災後の約1センチと比較して、「今回の地震のとてつもない大きさが分かる」という。三角点は地震前後で最大約2メートルずれていた。〜【山田大輔】 (毎日新聞) - 12月24日15時2分更新」
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