マトリックスという映画がある。これは単なる娯楽SF映画ではないと思う。
我々の何気ない日常意識が、実は非人間的な機械によって作られた仮想現実のプログラムにしか過ぎなかったというトンでもない内容である。
この物語に意図されているコンセプトは、実に意味深であり、アセンションにも関係するものだと思う。

マトリックスの世界での人間の現実はというと、機械の世界を維持するための生体発電機として、チューブでつながれ生かされているだけの存在。
この仮想現実の世界の中に現れる異常現象は、実は非現実ではなく逆に現実であるという認識の逆転。実によくできている設定だ。
さて、「闇の支配者」によって巧妙に管理され、人間が奴隷のように働かされている世界がある。それが地球である。誰も自分がそんな境遇だとは思っていないだろう。だからマトリックスなのである。
マトリックスというのは、いわば人間の「マインド」(心、自我)が作り出す仮想現実世界そのものである。マインドは所詮どこまでも作られたもの(いわばシステム)であって、それを自分の全て(魂そのもの)だと思い込んでいる限り、永遠に仮想現実世界から抜け出せないし、宇宙の真実を見ることはできない。
映画の中では、仮想現実の世界で殺されれば、現実世界でも死んでしまう。肉体が死ねばマインドも死ぬ。反対に、マインドが死ねば肉体も死ぬ。マインドと肉体は一体であって、始めと終わりがある。
実は、地球という惑星は、カネや権力の亡者が何千年も前から巣くっているヤクザな惑星なのである。この事実を指摘して、人々を解放しようとした人たちは、モーフィアス達のように迫害されたり殺されたり、大変な目にあってきた。実際にエージェント・スミスは各国の隅々まで配置され、監視の目を光らせている。
我々のマインドが、闇の支配者が構築したマトリックスから開放されるためには、まず条件付けや因習にがんじがらめに支配されているマインドそれ自体の限界に気づき、視点をマインドを作り出した本源である「神」(自然)そのものに向ける努力をする以外にないと思う。
自らの意志で、どちらの薬を飲むかを選択しなくてはならないのだ。
しかし大方の人は自ら積極的にマトリックスに支配されることを望んでいるようだ。映画の中では、仮想世界であってもリッチになれるなら、もう一度マトリックスに戻してくれという裏切り者が現れた。地球上のほとんどの人間が、誰かが意図的に作ったシステムにマインドを支配させることにまったく疑問を抱かないのが現状だ。
自然界の法則から離れれば離れるほど、マトリックスは強固に人間を支配するようになる。
もし地球のマトリックスの崩壊が始まれば、多くの人が命まで失うことになるだろう。
何千年に渡って、マトリックスの奴隷であった魂の「救世主」は果たしてあわられるのか。今回も、地球の大変動によって、マトリックスが崩壊する可能性が非常に高い。そうなった時、一体どのような現実世界が見えてくるのだろうか。◇◇◇◇◇
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