日本人であるなら、ご飯は毎日最低一食は食べたいのではと勝手に思っている。
少なくとも自分自身はそうだ。おコメをたべないとどうも落ち着かない。
先祖代々おコメを主食としてきた遺伝子はそう簡単に変わらないだろう。
さて、我々日本人の主食であるコメの生産に異変が生じているというニュースがあった。
都市部で生活していると物だけは豊かであまり実感がないのだが、
コメは主食であるだけに極めて重大な意味をもつ問題ではなかろうか。
本当に重要な問題と思うので、下にそのまま引用させてもらった。
要は、気候の変動が、すでに日本の農産物に様々な影響を及ぼしているのだ。
まだ顕著な不足ということではなく、生産者側における勢力図のシフトの段階なので
表立って見えてこないのだが、着実に変化が進んでいるようだ。
「
温暖化と気候変動が日本の農産物に様々な影響を及ぼしている。稲では高温障害のほか、カメムシなど病害虫による被害も増えている。気温上昇が進めばコメの収量は関東以南で下がり、北海道などでは上がると予想されている。中国南部ではまったく実らなくなる減少も出ており、警戒が必要だ。」(農業・食品産業技術総合研究機構理事長の堀江武さんの話)(朝日新聞8・18E)
稲は南方由来の作物であるから、温暖化の影響などあまり受けないのではと思っていたが、どうもそんな単純なことではないらしい。
考えてみれば、稲の品種も大衆の嗜好に合わせて不自然に品種改良され、
工業製品のように均一化されている。
農作物も自然界のように多種多様にしておかないと、
これからの急激な気候変動についていけずに、簡単に淘汰されてしまう可能性もある。
気候変動はどこまで進むのか。それは誰にもわからない。
もし急激に進行すれば、現在の社会システム、経済システムで対応できるとはとても思えないのだ。
脳天気なマトリックスの住民の食卓の彩りも風前の灯かもしれない。
それにしても以前のコメ不足の時に、タイ米などを食わされたが、
あれはとても食えなかったと思う今日この頃、やけにミンミンゼミがうるさい。
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コメ異変、北海道産の人気上昇http://www.asahi.com/life/update/0818/006.html「2006年08月18日15時27分
コメの全国地図が長年の常識を破る形で変わりつつある。売れない米の代名詞だった北海道米が本州のブランド米をしのぐ人気の一方、本州では「高温障害」などによる稲の被害が広がる。コメ戦線の異状に気候の変化や地球温暖化の影響を指摘する声も出ている。
北海道では稲の品種が広がった。コシヒカリ系の新品種を植えた市川彰男さん(左)と長男範之さんの水田=北海道旭川市で
「これから北海道米を本格的に扱いたい」
都内の米販売業者は先月、コメの売り主を探して、北海道の米作農家を訪ねて回った。業者、農家ともに初めての体験だ。
業者はこれまで新潟産や東北地方の高級米ばかりを扱った。だが最近、品質が上がった北海道米を求める客が増えた。
「
味は高級米にまだ及ばないが、価格は3分の2から半額程度。ビールから発泡酒に人気が移ったのと似た動きが、コメにも起きつつある」
「まずい」とされ多くが政府に買い上げられる「やっかいどう米」のイメージを覆す出来事が6月に起きた。コメ価格センター(東京)の取引で道産「ほしのゆめ」の価格が東北や関東産のコシヒカリ、あきたこまちを上回ったのだ。農水省がまとめた6月までの年間需要量も北海道産が前年比24%増え、新潟産を抜いてトップに躍り出た。
一方で、新潟産コシヒカリや秋田産あきたこまちの多くが売れ残り、政府買い入れに回された。
「
子どものころと比べると冬が来るのが1カ月遅い。雪の深さも半分くらいになった」と語るのは、業者の訪問を受けた北海道旭川市の市川彰男さん(57)だ。水田では農業を継いだ長男が試しに植えたコシヒカリ系の新品種が勢いよく育つ。
北海道米の不人気の原因には、冷害による供給の不安定さもあった。だが、昨年は全国一の豊作になるなど、品種改良の成果もあって収量が安定してきた。北海道大大学院の岩間和人教授(作物学)は「
かつて4年に1回は起きた冷害が、近年は10年に1回ほどになった。稲を比較的作りやすい気候に変わってきたのでは」と話す。
◇
「
以前は天気が良けりゃ豊作だって喜んだばってん、この分では、今年もダメかもしれんと」
九州随一のコメ産地、佐賀県。真っ黒に日焼けした小城市の農家、明石久男さん(52)の表情を曇らせるのは、皮肉にも肌を刺す強い日差しだ。最高気温が36度を超える猛暑が続く。
一昨年は台風が相次いだが、昨年は一転、天候に恵まれ、期待が高まった。だが収穫してみると米粒がやせて筋が入ったり、白っぽくなったりして品質が著しく落ちていた。明石さんの地域では、主力のヒノヒカリの9割以上が品質検査で最低の3等米とされた。
原因は、稲穂が出て成熟する登熟期の気温が高いために起こる高温障害。稲の呼吸量が増えて栄養分が不足する。 農水省によると佐賀県では05年の登熟期の平均気温が28度と30年前より3度上がり、高温障害が急増するという27度を超えた。
昨年、水稲の高温障害の被害は全国の8割の39府県に及んだ。1等米の割合が01年の72%から05年には30%に落ち込んだ九州だけでなく、北陸や東北地方にも広がり品質低下を引き起こしている。最高級とされる酒米「山田錦」の産地、兵庫県で最高ランクの「特上」の割合が97年の27%から昨年は4%に落ちたことも、高温障害の影響が指摘されている。
農水省の担当者は「
全国的な気温の上昇がコメ作りに大きく影響している。被害や現象は地域によってばらばらで対策が難しい」と頭を抱える。 」
@NewsWatch
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