いざ大地震の時まずライフラインは、
確実に寸断されると考えておいたほうがよい。
自宅が無事でも、水道、ガス、電気は使えなくなる可能性がある。
仮に、規模が小さい地震でも、
安全が確認されるまでは一斉に止めてしまうだろう。
もっと被害が大きな地震の場合は、3日で復旧する保障など全くない。
そうしたときに真っ先に問題となるのは飲料水の確保である。
水がなければ復旧活動(肉体労働)すらままならなくなる。
避難時の水も必要だろう。
特に都市部ではこれが致命的になる可能性がある。
川の水はさらに汚染されてとても飲めたものではない。
水の確保で一日中かけまわるのだけは避けたい。
少なくてもポリタンクに普段から備蓄しておくべきだ。
1人1日最低2リットル必要だとして、
家族の人数分リットル×想定日数で計算。
18リットルタンクで1人9日は充分しのげる。
2人なら4〜5日。4人なら2日。
ペットボトル入りのミネラルウォーターを買っておくのも便利で良いだろう。
特に2年くらい保存期間があれば、
ポリタンクのように定期的に水を交換しなくて済む。
6本入りの箱単位で買い、部屋の隅に積んでおけばよい。
いざというときは、水の運搬用の容器にもなるだろう。


阪神大震災のとき、TVで見たのだが、
給水車に並ぶ人々の手にあるのは
鍋やヤカンなど、あり合わせの容器が多かった。
あんな時にせめて5リットルくらいのポリタンクがあれば、
何度も足を運ばなくても済んだであろう。
(家がつぶれてしまった人も多かったので仕方なかったかも知れないが)
アウトドア用品のなかには、おりたためる容器もあるから、
そんなものをいくつか備えておけばよいのではと思う。
ただ、あまり容量がでかいと男でも持ち運ぶのが困難になるので注意。
非常時にぎっくり腰になったら、かなりのハンディとなる。
タンク満タンはかなり重い。キャリアを使うか、
自宅据え置き用と考えたい。
水は料理するときにも必要である。
お米などはそもそも水がないと炊けないのでどうしようもないが、
カップ焼きそばとかスパゲッティなど、調理した際に使用したお湯を、
どぼっと捨てなくてはならないようなものは、
非常時食料としてはなるべく避けたい。
その点ラーメンなどは非常に合理的だと思う。
(スパゲッティなどは超長期保存食なので、
長期戦の場合は選択肢に入る。
インスタントラーメンなどは酸化してしまうので、
せいぜい6ヶ月しかもたない)
また、お風呂に常に一定の水を汲み置く習慣も必要だ。
生活用水の確保である。
掃除などで飲料水を無駄に使うことはできないからだ。
200〜300リットルくらいはいるだろうから、最悪の場合、
飲料水にしてしまうこともできる。
どぶ川の水を飲むより、全然安心だろう。
・・・等々、
いろいろ考えておきたいものだ。
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